2024.04.02
現在日本は、世界で稀に見る超高齢化社会と言われています。
自分の親が高齢になり介護が必要になった時、特別養護老人ホームへの入居を考える方もいることでしょう。
今回は、特別養護老人ホーム(特養)の特徴についてご説明していきます。
■特別養護老人ホームとは
特別養護老人ホームは、介護施設の中で社会福祉法人や地方公共団体によって運営されている老人ホームです。
私立や公立の小学校があるように老人ホームにも私立と公立があるという風に考えるとわかりやすいかもしれません。
入居対象となる高齢者は、食事や入浴、排泄などの介助が必要な重度な要介護者になります。
一度老人ホームに入居すれば、多くの入居者はそこで余生を全うするケースが多いでしょう。
また、日常生活を過ごすために必要なサポートを提供することを中心としているため、身体機能を回復させるためのリハビリや、気管切開や胃ろうなどの医療ケアが提供される場合とそうでない場合もあります。
■特別養護老人ホームは入居が困難?
特別養護老人ホームは、公的な介護サービスとして入居できる老人ホームなので、比較的費用が安価になっています。
入居する際に必要な費用は、家賃・食費・光熱費やその他日常生活に必要な費用を用意しなければなりませんが、入居一時金は不要です。
負担すべき費用は、入居者本人や扶養義務のある世帯収入・課税状況によって変わりますが、相部屋や個室ユニットなど部屋タイプによっても異なるでしょう。
最近は、高齢者のプライバシーを守る目的を持つユニット型の個室タイプの新型老人ホームが増えてきています。
認知症や寝たきりなどによって自宅での生活が困難な高齢者や、在宅介護を受けられる環境がない高齢者のための老人ホームとして人気があり、なかなか入居できないという現実もあるようです。
しかし、かつては待機者が多くいましたが2015年4月に改正された制度によって、要介護3以上の高齢者を優先して入居できるようになりました。
■24時間体制で介護を受けることが可能
特別養護老人ホームは、比較的重度な要介護者が入居できるので、手厚い介護を受けることができます。
24時間体制による介護で、夜間の介護が必要な方でも安心して入居生活を送ることができるでしょう。
入居者3人に対して1人の介護職員が配置され、食事介助や生活支援などをしっかり行っていきます。
レクリエーションなど入居生活をより豊かにするサービスを設けている施設も多くあります。
現代は、老人ホーム施設の形態も多様化しているので、入居費用を比較して目的や予算に合わせて老人ホームを探すようにしましょう。
特養は長期入居になる可能性が高いので、月々にかかるコストを確認した上で老人ホーム選びを行うようにしてください