特別養護老人ホームの費用

2024.04.05
特別養護老人ホームは、自立した生活が難しい人を中心に入居することができる公的施設です。
公的施設ということもあって費用は安いことが特徴として挙げられます。
今回はそんな特別養護老人ホームの費用についてピックアップしてみましょう。


■なぜ特別養護老人ホームの費用は安いのか?

有料老人ホームやその他の介護施設に比べると、特別養護老人ホームにかかる費用は少ないと言われています。
それぞれの施設形態によっても異なりますが、目安として月額費用は8万〜12万円前後となります。
月額費用だけを見ると、他の施設とあまり大差ないように感じられますが、実は特別養護老人ホームの場合、初期費用が一切かかりません。
安くても数十万円、高ければ数千万円以上もの入居一時金が必要と言われている中で、特別養護老人ホームには入居一時金が必要ないのです。
これにより費用はかなり抑えることができます。

では、なぜ安い費用で利用できるのでしょうか?
その理由として、まず費用のほとんどを介護保険で賄うことができるという点です。
特別養護老人ホームは基本的に要介護度の高い人が利用できる施設となります。
そのため、多くのサービスを介護保険で賄うことができるのです。
もう一つ、これは初期費用に関わることなのですが、入居一時金がない代わりに入居するまでの待機期間が長いことが挙げられます。
特別養護老人ホームは人気が高く、すぐに入居することは難しいのです。
しかもその期間はいつになるというのは決まっておらず、半年で入居できる場合もあれば数年でようやく入居できる場合もあります。
こうした待機期間があることから、初期費用をゼロにし、費用が安く抑えられているのです。


■介護保険が適用されないサービスも

特別養護老人ホームを利用する場合、費用はほとんど介護保険が適用されるとご紹介しましたが、実は介護保険の適用外になるサービスももちろん存在します。
例えば毎日の食事や医療費、理美容代、レクリエーションでかかった実費などは適用外となります。
また、意外にもおむつ代も実費請求となっています。
ただし、特別養護老人ホームではおむつ代は基本的に利用料金の中に含まれているため、おむつ代に関しては心配する必要はあまりないでしょう。


特別養護老人ホームは安さが魅力的ですが、費用がかかる部分も当然存在します。
単純に安さだけで選ぶと、このような出費があると予測できず負担に感じてしまう場合もあるので気を付けましょう。
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