2024.04.09
有料老人ホームは、本格的な介護や日常生活の支援、多くのサービスを入居者の状態に合わせて提供できる施設になりますが、有料老人ホームの入居にかかる費用はどれくらいかかるのでしょうか?
■有料老人ホームにかかる費用は?
【入居一時金】
有料老人ホームに入居する際には、入居一時金が必要になってきますが、中には入居一時金など初期費用をかけずに、月額利用料を高く設定している施設もあります。
有料老人ホームは公的施設ではないため、必要になってくる施設がほとんどです。
一般的な金額は、数十万円〜数千万円程度です。
【月額利用料】
・施設介護サービス費
有料老人ホームでも、介護付きの場合は入浴や排せつ、食事の介助によってサービス費に介護保険が適用されます。
このサービス費の1割が自己負担となります。
・居住費
家賃に相当する居住費があり、これは居室のタイプによって費用が変わってくる場合があります。
一般的に15万円〜40万円程度です。
・食費
食材費、維持管理費が食費としてかかってきます。
この業務を他に委託している場合、その費用も加算されます。
一般的に3万円〜6万円程度です。
【その他】
・管理費
老人ホームの施設維持やサービス管理のために毎月必要となってきます。
光熱水費やレクリエーション用品、設備費をこの管理費として徴収している老人ホームもあります。
一般的に4万円〜10万円程度です。
・日用品
個人使用の歯ブラシや石鹸などの費用です。
大まかに分類してこのような費用の内訳ができますが、相場は住んでいる地域によっても異なってくるので大体の相場として頭に入れておきましょう。
■退去時に返還金が発生する
有料老人ホームに入居する際には、入居一時金が発生する場合がありますが、退去のタイミングによってその一部が返還されることがあります。
入居一時金には償却期間が設定されているため、退去する際に償却期間がどれくらい残っているのかで返還金額も異なるのです。
また償却の有無や期間は、法的な規定はないので事業者ごとで異なっていますが、厚生労働省からの指導によって、初期売却の金額の増額や期間の短縮がないように、入居者に提示することが指導されています。
そのため、入居一時金額と償却月数によって入居一時金が返還金として戻ってくる場合もあります。
有料老人ホームは、入居一時金が高いだけでなく月額利用料も高く設定されているため、入居を諦めてしまう方もいるかもしれませんが、手厚い介護やサポートを受けることができるため、安心した暮らしを送ることができます。
有料老人ホームの入居を検討していても、毎月の費用が心配だという場合には、費用負担を軽くする制度もあるため、利用してみましょう。